ベトナム語やっぱり勉強しとけばよかったと思った日
ぼくはベトナムで毎週月曜日と水曜日サッカーしています。
昨日は月曜日だったのでサッカーしてきました。
ぼくは韓国人チームに入れさせてもらってプレーさせてもらっています。
日本人はぼくだけです。
試合する相手チームは主に韓国人チームorベトナム人チームです。
昨日試合した相手チームはベトナム大学生チームでした。
相手チームはベトナム人10人くらいで構成されていました。
よく見るとチームの中に”裸足”のベトナム人が一人います。
ん、裸足??
スパイクを履いていないです。
サッカーでスパイクを履いていないことは
武士で例えるならば刀を持っていないのと同じです。
まぁ、さすがに彼はプレーしないだろうと。
ユニホーム着ているけど裸足だしさすがにプレーしないだろうと。
彼は監督、選手ではなくコーチか何かだろうと。
試合は始まりベトナム人チームのスタートメンバーの中には裸足くんの姿はありませんでした。(この子が今日のメインキャラなので以後”裸足くん”でイキます。)
20分くらい試合をしていてお互いの力が拮抗していたこともありスコアは2-2でした。
25分経過~ ぼくらのチームがゴールを決めてスコアが3-2に。
するとそれまでベンチにずっと座っていた裸足くんが立ち上がりました。
そして準備運動をし始めました。
いやいやいや、裸足だしまさかな。と思いつつ
5分後裸足くん途中交代出場。
まじかー。まじででてきました裸足くん。
ぼくを含めぼくのチームメイトの韓国人はまじかー。という感じですが
審判含め相手のベトナム人は何食わぬ顔してます。#ここはベトナム
しかも裸足くんのマークはぼく。
オワタ\(^-^ )
ここでいくつかの疑問が生まれます。
まず一つ目、裸足くんのポジションがボランチであることについて。
彼がぼくのマークということは彼のポジションはぼくと同じボランチです。
ボランチというポジションはサッカーで最も重要なポジションであり、チームの心臓と例えられるほど。
大抵チームで最も上手い人がボランチでプレーします (これを書くと自然とぼくが上手いと書いていることになるがここではスルーしてください。)
これらからぼくは裸足くんはサッカーが上手ということを推測できる。
二つ目 彼がベトナムチームから信頼されていることについて。
僕らがゴールを決めてベトナムチームが1点ビハインドになって試合に出てきたということは裸足くんは苦しい状況を打開するための切り札、つまりピンチヒッターだと言える。
ここでもつまり彼はサッカーが上手いということを推測できる。
三つ目、裸足くんの背番号が10番である件について。
10番はサッカーでいうエースナンバーを表す。バスケでいう4番、野球でいう1番。
ということは彼はチームのエースということ
これから裸足くんがサッカーが上手いことが推測できる。
つまり彼は多分おそらくMyabeめっちゃサッカーが上手いのだ!!
みなさん知っている通りブラジルのサッカーめっちゃ上手い子供たちも裸足でプレーしているし、彼もそれと似たような感じだと思う。
多分おそらくMaybe彼はブラジル、つまりブラジルの英雄ネイマールに憧れているのだと思います。
別にぼくは裸足でプレーするなって言ってるのではないです。
裸足くんが裸足でプレーしているには何か事情があるかもしれません。
今日来る途中にスパイク落としたとか
家に置いてたら盗まれたとか
そもそもスパイク買うお金がないとか。
でもぼくたちはスパイク履いていて裸足くんだけ裸足って危なくないですか。
サッカーのスパイクって裏がポイントといってトゲトゲしているのが付いているので足を踏まれたら痛いんです。めッちゃ痛いです。
スパイクを履いていても踏まれたら痛いのに
ましてや裸足くんは裸足です。
彼が目の前に来た時にぼくは「絶対に彼の足を踏まないようにしようと心に決めました(マジで)」
試合は相手チームのゴールキックから再開。
ボールが早速僕らの元に来ました。
ジャンプして裸足くんとヘディングで競り合いました。
着地しました。
ぼくは裸足くんの足踏んでしまいました。
あの時の感触は忘れることができません。なんというかもう「グニャ」って感じでした。
裸足くんの鳴き声(喘ぎ声)が全ベトナム中に響き渡りました。
昨日20時半頃にベトナムで変な声が聞こえた方がいるかもしれませんがそれは裸足くんの声です。
さて、ぼくに足を踏まれた裸足くんは地面に転がって足を抑えながら悶え苦しんでます。
相当痛そうです。
ここで一つ言い訳させてもらうなら裸足くんが裸足であることがぼくは悪いと思うんです。
そんなことは関係なく裸足くんのチームメイトたちがぼくと裸足くんの元に駆け寄ってきます。
ぼくは先日から何度も言うようにベトナム語学習を諦めた男なので彼らが言っていることが全くわかりません。
でもどうやらぼくはベトナム人たちに責められているようです。
ここでもう一度言い訳させてもらうとしたら裸足くんが裸足であることがぼくは悪いと思うんです。
ぼくのチームメイトの韓国人たちは”It’s not your fault(おまえのせいじゃないよ)”と言ってくれます。
…
うん、そうだよ?
さて、その頃裸足くんはまーだ痛がっています。
ネイマールの5倍くらい痛がってます。しまいには裸足くんの目から涙が出てる始末。
そりゃあ素足をスパイクで踏まれたら痛いけどそこまで痛がる?ってくらい痛がってます。
「sorry..」と言っても痛すぎて彼の耳には届いていないようです。
そもそも裸足でサッカーは危ないんですよ。審判もスパイク着用していない人の出場を許可するなよ!とベトナム語で抗議したくてもぼくは先日ベトナム語学習を諦めたふにゃちん野郎なので抗議できるわけもなく。あっけなくイエローカードもらいました。#ここはベトナム
その後裸足くんはベンチに去って行きました…
試合が終わった後裸足くんはベトナム人チームメイトと鬼ごっこして遊んでました…
それな。